飛行機に乗ると機内に一匹は居る「窓へばりつき虫」。
特に飛行機が陸の上を飛んでいる時は
もの凄く落ち着きがなく・・・ブンブンブンブン。
まぁ、落ち着きがないといっても狭い飛行機の中。
あの小さな窓の小さな世界の小さな小さな窓の四隅で
飛び出る目玉をギョロギョロ動かし、
眼下に広がる未知の世界を堪能しているのだ。
食事の後にやってくる”酒を飲ませて眠らせてしまえ!”という
全世界共通、機内一環運動の強制おやすみタイム。
機内が静かにそしてそっと闇に閉ざされたその瞬間、
「窓へばりつき虫」は異様な生態系を見せる。
窓は閉まった。
外は見れない。
ブンブンブンブン。
今このブラインドが閉まった瞬間、
素晴らしい景色が窓の外に広がってるかもしれない。
どうしよう、どうしよう、
ブンブンブンブン。
おっとここにブランケットがある。
かぶってしまえ!
頭からすっぽりと!
そしてブラインドを開けるのさ!
決して光が機内に漏れないように手のひらと腕と頭とほっぺたと
体のすべてを犠牲にして光漏れを防ぐのだ!
そして数分後、「窓へばりつき虫」は
光が漏れているかもしれない不安感と、
後ろの乗客が怒っているかもしれないという恐怖感とともに
その異様な行動に終わりを告げるのであった。
それでも外が見たい「窓へばりつき虫」は
次回はミドテ(※注)を持って機内に乗り込もうと画策するのであった。
※注:ミドテとは…粘着力の弱い剥がしやすいタイプの緑のガムテープのこと
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