2011年1月25日火曜日

ハネムーンの聖地へ〜モルディブ〜





スリランカ航空の飛行機に搭乗し寒空の日本を飛び立った。
ハネムーンの聖地・モルディブへの直行便にしては、
ガタガタと音をたてる少し古びた機内に違和感を覚えたが、
すぐにそれは自分の抱いていた勝手な先入観だった事に気づいた。
ハネムーンの聖地へ向かおうが南極へ向かおうが
飛行機の綺麗さや古さにはなんの関係もないのだ。

太陽を追いかけながら飛行を続けると
だんだんと夕焼けが空一面に広がり始める。
黄金色の空を見ながら想像した。
飛行機が太陽に追いつきそして追い抜くと夜がやってくるのかと。

モルディブへの到着を目前に空はとっぷりと暗闇に飲み込まれ、
追いついた太陽をいつの間にか追い越して夜になったのか…?
とするとこの夜はすぐに明けるのか…?
太陽と飛行機の位置関係を頭の中に描きながら
ぐるぐると混乱する頭を落ち着けるとこれまた自分の勘違いだった事に気づいた。

インド洋に浮かぶモルディブには夜の始まりに到着する。
という事は太陽に追いついて夜がやって来たのではなく
元より太陽には大差をつけられて
「もうこれ以上は追いつけませんよ。」
という時点で夕焼けがやって来たのである。
そしてとうとう太陽に撒かれて夜がやって来たのだった。
夕陽に向かっては走るものだという「太陽にほえろ症候群」からくる
”夕陽=近づく”というただの勘違いだったのである。

そしてそんな事をぐるぐると考えながらやっとモルディブに到着した。

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